はじめまして、電気主任技術者のけいとうです。
現在の仕事の将来が不安で何か資格を取得をしようと考えている方へ向けて、【将来性も良く、一生食いっぱぐれのない電気主任技術者の資格】をオススメします。
電気主任技術者って何??初めて聞く方にとっては、電気?主任技術者?いかにも難しそうで毛嫌いしそうな資格ですよね。
確かに電気科卒業や電気関係者くらいしか認知していない資格です。多くの方は何その資格??価値ってあるの?と思う方が殆どだと思います。
ただ世間的な認知とは裏腹に電気主任技術者を取得することで得られるメリットはめちゃくちゃあります。
メリットとしては、
- 将来性は抜群(一生食いっぱぐれない)
- 電気系の業界では就職が有利
専門性の高い資格、例えば建築士等は受験資格が有ったりしますが、電気主任技術者は受験試験が無く誰でも受験可能です。また、自動車免許とは違い講習等も無い為、1回取得してら一生手にできる資格となっています。
この資格を取得してしまえば定年後も就職先はたくさんあるので将来に不安な方も安泰になること間違いないでしょう。
電気主任技術者とは?具体的に何をするのか簡単に説明すると、法律でビルや工場等で電気を使用するには資格を持った人が監督しないといけない決まりになっています。車を運転するには自動車免許が必要なのと一緒で、ビル等で電気設備を使用するには電気主任技術者の資格が必要になる感じです。
この資格は、合格率が10%以下の難易度が高い資格ですが、2022年度より試験が年1回から2回に増え科目合格制度も長く適用される為、少しは取得し易くなったので、是非取得を目指してみてはいかがでしょうか。
この記事では、電気主任技術者の資格の概要や将来性、勉強方法について、私自身の経験談交えて紹介しますので、将来に不安で何か資格を取得しようと考えている方は参考にしてください。
それではどうぞ!!!
◆電気主任技術者の概要
◆電気主任技術者の将来性
◆電気主任技術者の勉強方法
それではどうぞ!!

電気主任技術者の概要

電気主任技術者とは、先ほども軽く説明しましたが、発電所や変電所やビル等の建物に電気設備を設置する際に、電気設備の保守・維持を監督する電気主任技術者を選任しなくてはならないことを法令で義務づけられています。
電気主任技術者は第3種から第1種までありますが、2種、1種は難易度が急に上がるので第3種を紹介します。違いとしては、取り扱える電圧が違うといことです。
【試験概要】
・電気主任技術者の資格は受験資格は無く誰でも受験可能です。
・試験日程関連(申込日・試験日・合格日・受験料)
・試験出題範囲
・合格基準・科目合格制度・合格率について
試験日程関連(申込日・試験日・合格日・受験料)
第3種電気主任技術者 | |||
上期試験 | 下期試験 | ||
申込日 | 5月中旬~6月上旬 | 11月中旬~12月上旬 | |
受験料 | インターネット | 7,700円 | |
郵送 | 8,100円 | ||
試験日 | 一次試験 | 8月下旬 | 3月下旬 |
合格発表 | 一次試験 | 10月下旬 | 5月下旬 |
試験出題範囲
マークシートによる解答
科目 | 出題範囲 |
理論 | 電気理論、電子理論、電気計測及び電子計測 |
電力 | 発電所及び変電所の設計及び運転、送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気材料 |
機械 | 電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクス並びに電力システムに関する情報伝送及び処理 |
法規 | 電気法規(保安に関するものに限る。)及び電気施設管理 |
合格基準・科目合格制度
第3種電気主任技術者は4科目合格することで資格を取得することがで、、合格基準は60点となっています。
ただし、試験内容が難しく毎年のように合格基準が55点、50点へ下がっています。なので60点取れなかったからといって不合格になるとは限りません。
また、科目合格制度があり、1年で4科目合格しなくても3年間で4科目合格することで資格を取得することできます。
理論 | A問題 | 14問×5点 | 100点 |
B問題 1問選択 | 3問×10点 | ||
電力 | A問題 | 14問×5点 | 100点 |
B問題 | 3問×10点 | ||
機械 | A問題 | 14問×5点 | 100点 |
B問題 1問選択 | 3問×10点 | ||
法規 | A問題 | 10問×6点 | 100点 |
B問題 | 2問×13点 1問×14点 | ||
合格基準(1科目) | 60点以上(60%以上) |
≪科目合格制度≫
試験連続6回のうちに4科目合格すれば試験合格となります。最初に合格した試験以降、最大で5回まで科目の免除がされます。
もし、2024年度下期に機械が落ちた場合、2025年度上期には理論の試験免除は失効し、理論を受験することになります。
理論 | 電力 | 機械 | 法規 | |
2022年度上期 | 合格 | 不合格 | 不合格 | 不合格 |
2022年度下期 | 試験免除 | 合格 | 不合格 | 合格 |
2023年度上期 | 試験免除 | 試験免除 | 不合格 | 試験免除 |
2023年度下期 | 試験免除 | 試験免除 | 不合格 | 試験免除 |
2024年度上期 | 試験免除 | 試験免除 | 不合格 | 試験免除 |
2024年度下期 | 試験免除 | 試験免除 | 合格 | 試験免除 |
難易度(合格率)について
合格率は一桁で10%以下で一発で4科目合格することは難易度が高くなっています。

科目合格率は30%程度なので科目合格制度を利用して2年、3年で計画的に取得することも考えていかがでしょうか。
合格率が高く、電気に詳しくない自分には無理だと思うにはまだ早いです。
私自身、工業高校(電気科)を卒業し、大学(電気科)在学中に取得しましたが、最初は20問中1問も解けませんでした。また、工業高校の先生たちも全然問題を解けていなかったので、電気に詳しい・詳しくないは関係ありません。問われている問題が専門性の高いことから、結局は計画的に取らないとダメっていうことです。
1問も自力で解くことができなかった私が独学で4か月で取得できましたので、全然取れない資格ということは無く、合格率に惑わされてはいけません。
私が4か月で合格した勉強方法については、後で紹介します。
電気主任技術者の将来性

AIの技術により、将来的に無くなる仕事が多くあったり、コロナ等で急に自分に関係する業界で不景気になったりしますが、電気主任技術者の資格は、電気が無くならない限は無くならない為、将来性も安泰といって間違いないでしょう。
【電気が無くならない限り絶対に必要となる資格】
建物、工場やビル、商業施設、駅等の建物で電気を使用する場合は、電気の使用状態を監視する監督者が必要でこれは法律で決まっています。保安監督者は電気主任技術者の資格取得者しかできません。
建物、工場やビル、商業施設、駅等が無くならない限り、電気主任技術者の資格は絶対に必要になる為、仕事が無くなる心配性は無いです。
【資格保有者が定年等で退職し人員不足になる見込み】
資格取得者が40代以降、特に60代、70代の保有者が多いことから、2045年には電気主任技術者の保有資格者1.8万人に対して4千人程度不足する見込みと発表されております。
人口の減少傾向にある日本ですが、太陽光発電や風力発電といった再生エネルギー等の電気設備が増加する為、資格保有者がより必要になっています。
電気主任技術者の勉強方法について

資格取得の勉強方法としては、2つのパターンにわかれると思います。
- 独学で勉強
- 通信講座で勉強
独学・通信講座どちらで勉強しても取得する可能です。
私自身、学生時代に取得した為、お金が無かったので独学で勉強していました。
ただ、独学では苦労することは多々あり通信講座の方をオススメします。
独学で苦労する点
・わからないところが質問できないこと

本当にこれが一番辛い点です。
普段、わからないところがあれば、誰かに質問したりしますよね。それが一切できないのが独学の辛い点です。
資格の難易度も高めの為、最初のはわからないことだらけで何度あきらめようかと思うはずです。
通信講座は、数万円~10万数万円と値は張りますが、質問ができる制度があったりする為、独学での一番のネックである質問できないということをクリアできます。
ただ、どうしても気になるのがお金のことですよね?
例えばビルメンテナンスの仕事に就いた場合は、資格を持っていれば毎月資格手当が貰えます。これは会社にもよりますが、5000円以上貰えるところは多くあります。
年間にすると6万円、10年で60万円、30年で180万円とかなりの金額をもらます。また、資格手当以外にも、保安監督者になれば選任手当を同じ額くらいの貰えますので自分への先行投資と考えて思い切って出費することも視野に入れてみてはどうでしょうか。
独学で勉強
私が学生時代に独学4か月で取得した経験を基に簡単に紹介します。4か月は死に物狂いでやっていたので半年以上は勉強した方が多いと思います。
もっと深い内容を知りたいからは下記の記事をご覧ください。
過去問をただ暗記するだけの学習では合格はかなり難しいです。
試験の問題としては、計算が60%以上を占めている問題となる為、計算力を問う試験となります。
暗記系は10年分の過去問をやれば同じような問題も出てきますが、計算問題は毎回毎回捻った問題が出てくるため、過去問だけの学習でかなり難しく勉強方法に工夫が必要になります。
私の勉強方法は、参考書→問題集→過去問の順に5周以上は取り組みました。
- 4月~5月:参考書・問題集(参考書・問題集1周後に過去問)
- 6月~試験:参考書・問題集・過去問
ただ、なんとなく繰り返しているだけでは合格できません。
合格へのチェックポイント
- わからないところは必ずチェックし放置せずノートや写メを撮って隙間時間に覚える
- 計算力を上げるには参考書や過去問の解説以外の計算方法で解いてみる
詳しい勉強方法は下記記事を参考にしてください。
通信講座で勉強
電気主任技術者の通信講座はたくさんありますが、自分の懐事情にもよると思いますが、必ず質問できるできる講座を選ぶことをオススメします。
通信講座でも結局は自分で勉強しないといけません。ただ、参考書と睨めっこして進める学習よりも通信講座ではWEB講座や質問できる環境がある為、勉強し易い環境は整っています。
それに通信講座でのメリットは高いお金を払っている為、簡単には投げ出さないぞという自分へのプレッシャーを掛けるという意味でも良いです。
通信講座は、下記が有名どころですが、自分自身でどこがよいのかネットで検索したり資料請求等をし吟味して決めてみてください。