【電工1種】免状取得には実務経験が必要!取得後も講習に参加必要

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電気工事士 概要
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 第一種電気工事士の資格を初めて試験を受験する方は、第二種電気工事士の資格と同じで筆記・技能試験に合格したら、免状を取得できるーって思っている方は多いのではないでしょうか。第一種電気工事士は、筆記・技能試験に合格するだけでは免状を取得できません

えっ!!ではどうすればいいのって思いますが、実務経験が必要となります。したがって、免状を取得するには試験に合格することはもちろんのことプラス実務経験を積んでいることでやっと免状を取得することができます。また、免状を取得後も5年に1回講習に参加しないといけません。具体的に何年の実務経験が必要なのか、試験の概要について解説していきます。

第一種電気工事士とは

 第一種電気工事士とは、自家用電気工作物 最大500kW未満及び一般用電気工作物の電気工事の作業に従事することができる資格です。

・大型のオフィスビルや商業施設

・第二種電気工事士の範囲の家庭や小規模の店舗

上記のコンセント交換工事や配線工事等をすることがきる資格

第二種は一般用電気工作物のみの作業範囲でしたのでより多くの作業することができます

下記の記事に具体的な作業範囲を書いてあるので興味ある方は覗いてください

電気工事士資格 第一種と第二種の違いって何?

試験について

 第一種電気工事は年に1回のみの試験

受験資格

  特にありません。誰でも受験可能です。※ここでは実務経験は関係ありません。

申込受付期間

  申込受付期間  毎年6月中旬~7月上旬

申込方法

  ◆インターネット

  ◆書面申込

   受験案内・申込書の入手が必要 

※下記 一般財団法人 電気技術者試験センターのHPを確認ください

受験案内・申込書の配布 | ECEE 一般財団法人電気技術者試験センター (shiken.or.jp)

受験料

  ◆インターネットによる申込 ・・・・・10,900円

  ◆郵便による申込      ・・・・・11,300円

試験日

  筆記試験:10月上旬(日曜)

  第二種電気工事士や電気主任技術者等として実務経験を積む必要

  技能試験:12月中旬(土曜または日曜)

試験範囲

 筆記試験・技能試験の出題範囲や試験の合格基準、合格率について解説していきます

筆記試験

出題範囲は下記の(1)~(9)

  • (1)電気に関する基礎理論
  • (2)配電理論及び配線設計
  • (3)電気応用
  • (4)電気機器・蓄電池・配線器具・電気工事用の材料及び工具並びに受電設備
  • (5)電気工事の施工方法
  • (6)自家用電気工作物の検査方法
  • (7)配線図
  • (8)発電施設・送電施設及び変電施設の基礎的な構造及び特性
  • (9)一般用電気工作物及び自家用電気工作物の保安に関する法令

4択のマークシートでの解答

試験時間について

試験時間は140分

合格基準

全50問1問あたり2点の計100点満点

筆記試験の合格ラインは60点

合格ラインは60点の為、30問正解で筆記試験は突破できます

試験が難しい場合、合格基準が2点とか下がることもあります                                

筆記試験免除について

 なんと筆記試験免除になる条件があります

  ・前回の第一種電気工事士の筆記試験に合格していること

    つまり、技能試験に1度落ちても翌年に泣きの1回のチャンスがあります!!

  ・電気主任技術者の資格に合格していること 

  …ほかにも条件がありますが、基本的には上記が当てはまる方が多いです

技能試験

実際に電線・電材・工具を使用しての作業となります

試験問題は事前に10問公表されており試験ではそのうちの1問が出題されます

公表問題は下記URLを参照ください

電気工事士技能試験候補問題 | ECEE 一般財団法人電気技術者試験センター (shiken.or.jp)

試験時間

試験時間は60分

合格基準

欠陥1つでもあれば不合格となります

2017年度までは重欠陥と軽欠陥と分けられていましたが、欠陥があればダメとなりました

これは第一種、第二種電気工事士ともに同様です

欠陥の判断基準等について | ECEE 一般財団法人電気技術者試験センター (shiken.or.jp)

合格率

下記表に10年間の合格率をまとめました

筆記試験の合格率は約40~50%前後 

技能試験の合格率は約60~70%前後

第二種電気工事士と比較した場合、少し難易度は高いです

筆記・技能一発で取ろうとしたら、25~35%

勉強方法について

 私が取得した時の勉強方法をご紹介します

筆記試験

とにかく過去問を10年分勉強してください

過去問10年分のテキストを用意し取り組めば大丈夫です。試験は過去問と類似した問題が多くでてきます

具体的な勉強方法

過去問の1年分やって、間違えた問題には必ずチェックしましょう

その後、同様に10年分をやってください

次に10年分の間違えた問題をやりますが、計算問題なら計算問題を集中的に、機器の写真鑑定なら 機器の写真鑑定、単線結線図なら単線結線図ごとにまとめて実践してください

これをやるだけで2週目の過去問でだいぶ点数が取れている思います

上記の方法で過去問を9割以上回答できるようになれば本番でも大丈夫なはずですよ

力試しの為に、前年度の過去問は1週間前まで手を付けず、1週前に本番を想定しやってみてください

【単線結線図】について

 学生の方や電気関係の仕事に就いていない方は、なんだこれはと思う方が大半だと思います

 基本的にどの単線結線図も同じ機器で構造をしています

 まったく違う構造で機器を使用していることは無ですので暗記するしかないでね

下記記事にて機器の構成、特徴を紹介しているので参考にしてください。

 技能試験

試験問題は事前に10問公表されており試験ではそのうちの1問が出題されます

電線や部材、工具を使用して60分以内で完成させなければいけません

第二種電気工事士の技能試験を余裕で受かったなら合格できると思います

使用する部材等は多くなりますが、それほど難易度は変わりません

ただ、テキストを眺めているだけで受かるかといえば難しいです

私は大学生のときに取得しましたが、部材を買うお金が無くテキストを眺めていただけでした笑

ただ、第二種電気工事士の技能試験でめちゃくちゃ練習しました

50~60くらいの問題を作成してました

なので、できれば部材を買って手を動かして慣れてください

特にKIP電線は二種で出てこないので初めて切るときは硬くてなかなか切れず苦戦しますね

免状取得条件

  誰でも受験することはできますが、免状取得には実務経験が必要です

  筆記試験、技能試験合格 + 実務経験で免状を取得することができます

実務経験の年数について

  ◆第一種電気工事士試験 合格者(高圧電気工事技術者試験合格者←昔の電工)

   3年の実務経験が必要

  2021年4月から経済産業省より実務経験が一律3年へ変更された案内がありました

電気工事士法施行規則の一部改正について (METI/経済産業省)

  

  ◆電気主任技術者免状 取得者

   5年の実務経験が必要

免状を取得後

 免状取得後は、5年に1回の講習に参加しないといけません

 電気工事士法に基づき免状を取得してから5年以内に講習に参加することが義務です。免状を持っている限り5年に1回参加しなければなりません

もし、講習に参加しないと法律違反になり、免状の返納を命じられることもあります

面倒ですが、必ず忘れずにいきましょう。ちなみに講習は約1万円ほどかかります。高い、、、、

まとめ

試験申込み:6月中旬から7月上旬

受験料: ①インターネット10,900円   ②郵便による申込 11,300円

試験日: ①筆記試験10月上旬 ②技能試験12月中旬

合格基準 :①筆記試験≪60点以上≫    ①技能試験≪欠陥1つも無≫

合格率  :①筆記試験40~50%       ①技能試験≪60~70%

勉強方法:筆記試験は過去問10年分を繰り返す

免状取得条件:筆記試験、技能試験に合格 + 実務経験

実務経験:電工1種合格者(3年の実務経験が必要)又は電気主任技術者5年の実務経験が必要

免状取得後:5年に1回、講習に参加することが必要(参加しないと免状返納の可能性)

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