
電気工事士の資格は比較的人気な資格ですが、仕事は3K【きつい・汚い・危険】と言われています。実際に電気工事の仕事に就いていない学生や電気業界未経験の方は、こんなことを聞いたら『えー!!せっかく頑張って資格を取得のにー!ふざけんな!!』と思ってしまいそうですが、、、、、
では、実際に電気工事士の仕事ついてどうなのか、ビルメン業界で10年以上働いている経験をもとに解説します。

・どんな仕事なのか
・ホントに3Kなの?
・将来性について
数分で読めますし、少しでも不安が解消できると思いますので、ますはご一読お願いします。
電気工事の仕事とは?
電気工事士の仕事とは、主に【建築電気工事】と【鉄道電気工事】にわけられます
建築電気工事

建築電気工事とは、屋内外配線電気工事、冷暖房設備工事、ビルメンテナンスです
屋内外配線電気工事
電柱から建物への配線接続したり、一般住宅や建物を建てる時、電気を使用できる環境にする為、分電盤の設置やコンセント、照明器具等の電気配線を引いたりします。建物の電気設備が壊れ、照明器具の交換、スイッチの交換、コンセントの交換、分電盤内のブレーカー交換等様々な作業があります。
冷暖房設備電気工事
家のエアコンを買い替えたときに、作業服を着た方がエアコンの取り外し、設置をしてくれましたよね。まさにそれがこの仕事に該当します。
ビルメンテナンス(ビルメン)
建物を常駐、巡回をし電気設備だけではなく、空調設備、衛生設備、消防設備等の運転状況を監視し、設備事故を未然に防いだり、事故発生の場合、迅速に対処し建物利用環境を守る仕事です。電気工事士以外の資格が多く必要となります。
ビルメンの電気工事とは、数個のコンセント交換、照明交換、スイッチ交換等です。何十個も交換となると自分たちではやらずに電気工事屋さんを手配し作業をやってもらうことが多いです。
電気工事だけやりたいとなると、電気工事の仕事は多くないのでビルメンテナンスはお勧めしません
鉄道電気工事

日本の鉄道は世界一安全・正確だといわれていますが、それを陰で支える仕事です。
- ≪電力を供給するための発電・変電設備≫
- ≪電車へ電気を送る架線工事≫
- ≪運行を守るシステム工事、駅構内・外の照明設備工事≫
これらが故障しないよう保守メンテナンスを行います。昼間は鉄道が走っているので、夜間工事がメインになります。
ホントに仕事は3K(きつい、汚い、危険)なのか

【ビルメンでの電気工事】と【屋内配線工事等の専門の電気工事】では、仕事内容が全然異なります
私自身はビルメンでしか働いたことがないですが、電気工事屋さんと多くやり取りしており、働いている方に話を聞いてみるとやっぱり大変だなーって思うことが多々あります。ここから先は私が働いてみてみて思ったこと、現場で働いている方に聞いたことなので信じるか信じないかはあたな次第です笑
きつい
- 休みが少ない
- 勤務時間がバラバラ
- 覚えることが多い
- 基本的には空調が効いていない環境で作業
商業施設等は日中帯はお客さんが利用しているため、殆どが夜間作業となることが多いです。特に繁忙時期になると、夜間で作業をやって数時間の仮眠して日中に他の現場に行くこともざらにあります。一番忙しい人は月に1回しか休みがないこともあったらしい、、、、
初めての方は工具・部材の名前を覚えることが多いです。最初はベテランの職人と一緒にやりますが、これ取ってやあれ持ってきてと頼まれることが多いですが、あたふたしていると怒られたりしてますね
働く環境としては基本的にエアコンは効いていません。外でも働くことが多く夏場は暑くてイライラ、冬場は寒すぎてイライラでストレスが溜まります
汚い
- 天井や床下に潜る
配線途中で傷ついて漏電してしまったり、照明器具やブレーカーの増設等で天井内や床下に配線を引くことがありますが、古いビルの飲食店だと天井内にネズミのふんや死骸、ゴキブリ等の虫、埃でめちゃくちゃ汚れています。点検口から天井内へ上りますが、夏場の臭いは強烈で倒れそうになったことも、、
危険
- 高所作業での落下
- 感電死
10m以上上の天井での照明交換等は、電動リフターや足場を使用し作業があり大変危険です。作業の際は安全帯やKYなどを作業前ミーティング等で行い絶対に事故を起こさないようにしないといけません。
電気工事の危険といえばやはり、感電死でしょう。毎年感電死で何人かは亡くなっている最も恐ろしい事故です。
みなさんは感電死といったら、電柱の配線や変電所等で感電と思う方は多いのではないでしょうか。私もその一人でした。ただ、実際には家のコンセントと同じ電圧100Vで感電死にすることもあるので電気を見くびっては痛いに目にあいますね。
電気工事の際は必ずにブレーカーを遮断し操作禁止の札を貼り、検電器(電気の検知する機器)を使用し無電圧状態で作業をしないといけません。これは自分のため以外にも他の作業員のためにもなるのでこれから働こうと思う方は絶対に行ってください。
将来性について
仕事内容は3Kと聞いてやめーたと思う方がいるかもしれませんが、、、、、

ちょっと待ってください!!!
電気工事士はめちゃくちゃ将来性がある仕事です!!!
今の時代はAI化が進み、無くなっていく仕事が多数あるといわれていますが、電気工事がなることはまずありえないです
将来性がある理由は2つあります
- 電気工事士の人材が不足している為、安定的に仕事がある
- 手に職をつけることができる
電気工事士の人材が不足している
これは電気工事士をやっている人が高齢化となり引退し、人材が不足しています。第一種電気工事士が2020年前半で20.4万人に対して2万人不足。第二種電気工事士は2045年で8.6万人に足して0.3万人不足するといわれています。

出典:「電気保安人材の中長期的な確保に向けた課題と対応の方向性について」(経済産業省)019_05_00.pdf (meti.go.jp)
経済産業省では電気保安人材の中長期的な確保に向けて取り組みが進められています。
手に職をつけられる
電気工事士には定年がありません。電気工事屋さんに仕事を依頼にするときも70歳を超えるてもバリバリに仕事をやってくれており、トラブルの時にも迅速にしかも的確に対応してくれてビビります。
昨今、年金問題が有り、60歳を超えた時に対してお金の不安がありますが、電気工事士として経験を積んでおけば定年後も働くことができます。しかも有資格者での仕事となるので収入面でも、他の定年後にできる仕事よりも高くなることでしょう。
まとめ
- 電気工事は主に建築電気工事と鉄道電気工事に分けられる
- 人によっては仕事が3Kに感じられる
- 将来性は明るい