【電気主任技術者の仕事内容って?】普段何しているのかお答えします

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ビルメン
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 電験の資格を何とか取得して、いざ資格を活かそうとしても、電気主任技術者ってどんな仕事をしているのかわからず上手く活用できないなっていう方は多くいるのではないでしょうか。私自身、学生時代に電験を取得したのですが、全然仕事内容がわからず、どう資格を活かして就活するのかわかりませんでした。

ビルメンで電気主任技術者として選任されて3年、電気主任技術者の下で7年働いたので、電気主任技術者とは具体的に何をしてるのかを紹介します。これから電験を取得しようとしている方や電験を取得したけど、どう活かしていいかわからない人向けに紹介していきます。

どんな仕事をしてるのかわかれば、面接で電験を取得してるので〇〇がやりたいってアピールできますよね!

記事内容

そもそも電気主任技術者って何?

≪ビルメンの電気主任技術者の仕事内容≫

 ・日常点検、月次点検

 ・電気設備年次点検

 ・電気設備の修繕工事、改修工事

それではどうぞ!!

そもそも電気主任技術者って何?

そもそも電気主任技術者とは、工場やビル等の自家用電気工作物を設置する際に、電気工作物の工事・維持 ・運用に関する保安の監督させる為、電気主任技術者を基本的に建物1棟に対して、電気主任技術者の資格を取得している者を1名選任しなくてはならないことを法令で義務づけられています。

建物の受電電圧によって、電気主任技術者は1種・2種・3種に分けられます。

第1種電気主任技術者 全ての事業電気工作物
第2種電気主任技術者 電圧170,000V未満の事業電気工作物
第3種電気主任技術者 電圧  50,000V未満の事業電気工作物                        (出力5,000kW以上の発電所を除く)

転職後の配属先では、新規物件でない場合には電気主任技術者既に選任されており、その人の下で経験を積むことになります。いきなり未経験で電気主任技術者に選任されることは、相当ヤバイ会社じゃない限りないと思われます。

電気主任技術者は選任されてる建物で電気事故が発生した場合に責任を負わないといけないです。しかも、電気火災、感電死、波及事故等が発生した場合、最悪捕まりますので責任がめちゃくちゃ重いです。

電気主任技術者の仕事内容

 ビルメンで電気主任技術者として、3年・前任者の下で7年間仕事をしてきましたので電気主任技術者は普段どんな仕事をしているのか紹介します。

まずは、下記の3点を抑えましょう。電気室からどの分電盤にいっているのか、分電盤の配置やどのような負荷が接続されているのか把握する。

ビルメンの電気主任技術者は、電気関係以外にも空調・衛生・消防関係の業務も担当することがありますが、ここでは電気関係のみの仕事に焦点を当てます。私自身の今の業務割合的には電気業務3:その他業務7くらいですが、ビルメンの電気主任技術者はこんな感じではないでしょうか。ちなみに私は電気以外の業務は、法定点検(消防設備点検・建築設備定期検査等)や中長期修繕等を担当しています。

仕事内容

日常点検・月次点検:点検表の確認

電気設備年次点検:テナントの点検日程調整、作業手順書、点検表等の作成等

電気設備の修繕工事・改修工事:見積書・施工計画書等の準備、業者との調整

その他(電気関係以外の業務)

日常点検・月次点検

①日常点検

 建物の電気室にある計測器(電圧計・電流計)の測定値記録、異音や異臭を毎日確認。点検自体は電気主任技術者以外でもできますが、その点検結果は必ず電気主任技術者がチェックし、異常の有無をチェックします。

②月次点検

 日常点検では確認しない電気室の受電設備、分電盤内の配線状況、端子、銅バーの変色、漏電状況等の確認。この点検についても電気主任技術者以外でもできますが、その点検結果は必ず電気主任技術者がチェックし、異常の有無をチェックします。

電気設備年次点検

 年に1回、電気設備を停電させて、日常点検や月次点検では確認できない絶縁抵抗測定やリレー試験、盤内清掃等を実施します。点検自体は基本的には専門会社にて行いますので電気主任技術者は立ち合いとなります。

リレー試験:過電流継電器や不足継電器等に対し行う試験。事故発生時、正常に設備を動作させることができるのかを行うもの。

絶縁抵抗測定:電気回路の絶縁抵抗値が、基準値以上であるのかを確認。絶縁抵抗値が低いと漏電し易い状況となっており、感電や電気火災事故につながります。絶縁抵抗値の基準値は下記表の通り。

表 絶縁抵抗基準値

電気主任技術者の行う業務としては、

  1. 事前調整として、点検の半年前からテナント、専門会社との日程調整
  2. 点検時に使用する手順書、点検表等の作成
  3. 点検後の試験・数値確認をし、正常であるかの判断、部材に劣化が見受けられる場合は改修工事の準備

電気設備の修繕工事、改修工事

 電気設備の修繕工事、改修工事ついては、会社の工事専門課が行うのか電気主任技術者が行うのか、会社によって違います。

電気設備の修繕工事、改修工事とは、電気設備には寿命があり、電気設備に不具合が発生すると建物に対する影響が大きいため、事前に交換を行います。いつ交換を行うのか、交換金額はいくらなのか等、オーナーと調整して決定します。

交換工事が決まったら、交換工事の専門業者との調整、見積作成、施工計画書(工事目的や金額・工程表等)等の準備に取り掛かります。基本的には停電を行う電気設備年次点検と合わせて交換を行うことが多いので、電気設備年次点検と修繕工事の準備と忙しくなる時期が重なるので効率良く業務をこなすことが必要です。

まとめ

 ビルメンの電気主任技術者の業務としては、実際に点検を行うのではなく、点検結果を基に電気設備を保安を目的として業務に取り組むこととなります。また、電気関係以外にも空調設備・衛生設備・建築設備・消防設備等の業務も担当しないといけないので、電気以外の知識も必要となってきます。

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ご一読していただきありがとうございました。

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